秋葉原が30代男性「住みたい街NO.1」に アニメ好き・彼女いない・低年収の男性ほど住みたがる
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秋葉原が30代男性「住みたい街NO.1」に アニメ好き・彼女いない・低年収の男性ほど住みたがる
さらに、男女を年齢別に分けて住みたい街の違いを見てみましょう。
20代男性の1位は渋谷です。2位は新宿、3位に品川、5位に池袋と、どれもビジネス街が並びます。できるだけ職場の近くに住みたいということかもしれません。
ところが、30代男性になると、なんと1位が秋葉原なのです。これはびっくりです。特に秋葉原が好きなのか、同じ選択肢の中に含まれている飯田橋も好きなのかは、
はっきり言えませんが、おそらく秋葉原が決め手になっていると思われます。その理由はあとで書きます。
(中略)
ところで、30代男性の人気ナンバーワンは秋葉原だと書きましたが、同じ30代男性でも、現在1人暮らしか親元で暮らしているかで、住みたい街は異なってくるようです。
30代の1人暮らし男性の住みたい街ナンバーワンは吉祥寺、2位は御茶ノ水、神保町と、板橋、十条、大山です。■実家住み独身男性は「サブカル聖地」に住みたい
それに対して、パラサイト(未婚で実家に住む)の30代男性が住みたい街のナンバーワンは、ダントツで秋葉原です。全体の16.5%、つまり6人に1人が住みたいのです。とても人気があります。
そして2位には、千葉、幕張、稲毛、6位に御茶ノ水、神保町がランクインしています。秋葉原のアニメ文化、萌え文化、幕張メッセで開催されるニコニコ超会議やアニメ・ゲーム・同人誌関連のイベント、
神保町の漫画・アニメ系の書店や古本屋、こうしたものの近くに住みたいという心理があるのではないかと思われます。そしてもちろん吉祥寺も、マンガ、アニメ文化の中心地のひとつです。これと関連して、男性のうちアニメをよく見ると回答した人が住みたい街を見ると、これも1位が秋葉原で、18%もいます。
■30代男性パラサイトシングル(未婚で親と同居)が住みたい街
第1位 ?秋葉原、水道橋、飯田橋、春日、白山 ・・・16.5%
第2位 ?千葉、幕張、稲毛 ・・・11.0%
第3位 ?鎌倉 ・・・9.9%
第4位 ?浅草 ・・・8.8%
第4位 ?市川、本八幡、船橋、西船橋、津田沼 ・・・8.8%
第6位 ?吉祥寺 ・・・7.7%
第6位 ?御茶ノ水、神保町 ・・・7.7%少し視点を変えて、未婚男性のうち彼女がいる人が住みたい街を見ると、1位が吉祥寺、2位が渋谷、下北沢、4位が恵比寿、新宿、鎌倉でした。
ところが、彼女がいない未婚男性が住みたい街の1位は、これまた秋葉原です。■彼女がいない未婚男性が住みたい街
第1位 ?秋葉原、水道橋、飯田橋、春日、白山 ・・・11.2%
第2位 ?池袋 ・・・10.0%
第2位 ?新宿 ・・・10.0%
第4位 ?吉祥寺 ・・・9.8%さらに、男性の住みたい街を年収別に見ていきましょう。年収が200万円未満の男性が住みたい街の1位は、やはり秋葉原です。2位以下は、池袋、新宿、渋谷、品川という大きな繁華街やオフィス街が並びます。
つまり年収の低い男性は、おたくカルチャーの聖地か会社の近くに住みたいのです。
しかし、年収が400万円を超えると、武蔵小杉、横浜みなとみらい、吉祥寺、恵比寿、自由が丘、目黒など、最近人気の街、おしゃれな街がランクインし、秋葉原はランクが落ちます。
さらに600万円を超えると、横浜みなとみらい、鎌倉、吉祥寺、恵比寿がベスト4になります。5位以下も、二子玉川、横浜山手、武蔵小杉と、おしゃれな街があがっています。■年収600万超の男性は「女性が住みたい街」に住みたい
つまり男性は、年収が600万円以上になると、女性が住みたい街に自分も住みたいと思うようになるのです。女性の「ここに住みたい」という要望に応えることができるようになる、ともいえるでしょう。
そして、年収が増えるほど住みたい街でなくなっていくのが秋葉原なのです。
ちなみに、今回の調査に回答したパラサイト男性の年収を調べてみると、200万円未満が42%、400万円以上がわずか11%です。
それに対し、未婚1人暮らし男性の場合は、年収200万円未満が12%に過ぎず、400万円以上が46%を占めます。すなわち、男性が1人暮らしできるかどうかは、年収によって決まります。
この所得の格差こそが、男性が1人暮らしできるか、結婚できるかどうかだけでなく、どこに住みたいかという意識までを規定しているといえそうです。