来期アニメ『はんだくん』、ばらかもんから声優陣取替えに女性アニメファンの一部が怒りの声
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来期アニメ『はんだくん』、ばらかもんから声優陣取替えに女性アニメファンの一部が怒りの声
6日、ヨシノサツキが描く人気マンガで、7月からTVアニメが放送予定の『はんだくん』のキャスト・スタッフ情報が解禁されたのだが、発表された配役を巡り主に女性アニメファンの一部が怒りの声を上げているようだ。『はんだくん』は、2014年にTVアニメ化されたヨシノサツキの人気マンガ『ばらかもん』のスピンオフ作品(共にスクウェア・エニックス)。『ばらかもん』は創作に行き詰った書道家・半田清舟が長崎県・五島列島に移住し、豊かな自然や天真爛漫な少女・琴石なるをはじめとする島民たちと出会いを経て、次第に新境地へと目覚めていくというハートウォーミングな物語。『はんだくん』はその『ばらかもん』よりも約6年前、高校生時代の半田を描いたもの。
自然豊かな五島列島の風景と、琴石なる役には当時9歳だった子役の原涼子をあてる徹底した配役、そして半田の微妙なヘタレ具合が「可愛い」とお姉さま方に受けて『ばらかもん』はヒット。放送直後からアニメの第2期を希望する声があがっていたが、今年2月に『はんだくん』のTVアニメ化が発表され、スピンオフとはいえ「半田とまた会える!」とファンを喜ばせていた。
ところが6日に発表された情報によって、ファンの反応は一変。『ばらかもん』で半田を演じた声優が小野大輔から島崎信長に変更されたことを筆頭に、スタッフ・キャスト陣は総取替えとなってしまったのだ。「半田くんが小野君じゃないの ショックだよ」「信長くんが悪いわけじゃないけど、小野Dとは声が違いすぎて…」と、違和感をこぼすファンでネット上は割と荒れている。
同じキャラクターでも、キャラが少年から青年、あるいは青年から老人といった具合に年を重ねた場合は声優が替わることは多い。だが、『ばらかもん』と『はんだくん』の場合は、設定では両作には6年程度の隔たりがあるだけ。高校生ともなれば声変わりも終わっているだろうし、小野大輔ほどのキャリアと実力があれば、6年程度のキャラの年齢差を演じ分けは余裕でこなせるだろう。ファンが怒るのも無理はない。
両作品の公式サイトなどを見ると、個々のスタッフ・キャストはもちろん、『ばらかもん』は日本テレビ系で放送、制作スタジオはキネマシトラス、主題歌はSUPER BEAVER(I×L×P× RECORDS)。『はんだくん』はTBS系で放送予定、制作スタジオはディオメディア、音楽制作はラインティスと、原作元であるスクウェア・エニックス以外は“座組”(いわゆる「製作委員会」の出資メンバー)が全く違う。
ネット上でも“大人の事情”では、と推測する声が多いようだが、『ばらかもん』はそこそこのヒット作だったし、同じ作者が同じキャラクターを描いているのに、ここまで変えてしまうと前作のファンや、小野や島崎など声優のファンたちも複雑になるだろうと簡単に予想できるはず。なのに、どうしてここまで座組を変えてしまったのか。真意は不明だが、プロとして仕事を全うするであろう個々のスタッフ・キャストの頑張りや、ファンの期待に応える作品となることを祈りたいものだ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160607-00010004-otapolz-ent